2017年10月28日土曜日

『アイリッシュコーヒー』とコーヒーと何が違う!?文学の話も

。『アイリッシュコーヒー』とコーヒーと何が違う!?



 コーヒーは皆さん一度は口にしたことがあるでしょう。ブレンドコーヒーは勿論エスプレッソにアメリカン、ウインナーコーヒーや、カフェオレ、種々様々なコーヒーが、ありますが、今回お話しするのは、変わり種のアイリッシュコーヒーについてお話ししましょう。

 アイリッシュコーヒーとは、名の通りアイリッシュ、すなわちアイルランドで生まれたコーヒーで、ウイスキーをベースにコーヒーと生クリームから作られるホットカクテルであります。お酒が入ってるし、カクテル……というわけで、バーが好きな人以外にはなじみがないと言えるのも当然でありそうです。タリーズには毎年アイリッシュラテと呼ばれるものが存在しますが、こちらは、いわゆるアルコールの入ってないものでありまして、口を悪く言えば偽物のようなものですね。飲むなら是非、ちゃんとしたアイリッシュコーヒーを提供しているお店で。
 
 このアイリッシュコーヒー、ホットコーヒーと同じくホットなので、冬には体を温めてくれるので、寒い時期におすすめですね。




帝国ホテルでのアイリッシュコーヒー
マルボロ/一杯およそ1500円
 私がアイリッシュコーヒーを飲んだのは、帝国ホテルのラウンジ(ザ・ランデブーバー)でした。後述しますが、ある作家の作品でアイリッシュコーヒーを知って、飲みたいと思っていたので、見つけたときは即座にウェイターに注文してしまいました。アツアツのコーヒーを入れて、角砂糖を溶かし、ウイスキーを注ぎステア……そのあとに甘ーい生クリームを上にたっぷり載せたものが運ばれてきたときには「(おお、これがアイリッシュコーヒーか)」と、若干の感慨深い思いをしたものです。


 ところで、私にアイリッシュコーヒーを教えてくれたのは、ルーマニアの作家ミルチャ・カルタレスクさんの著書『僕らが女性を愛する理由』という本の中においてでした。
 この本は大体が散文口調の自分語りの物語で、大体10章ぐらいの小話が簡潔に、面白く載せられており、気軽に読めるものです。その中のある章にミルチャが初めてアイルランドを訪れ、コーヒー飲みたさと、観光の気分でアイリッシュと名のついてあるコーヒーに興味をそそられアルコールが入ってると知らずに、何杯も飲む場面があるのです。そして、ミルチャ・カルタレスクは、何故かよろよろでヘロヘロになり(つまり酔っぱらって)自分のホテルで寝てしまった、というものです。

 この小話が私とアイリッシュコーヒーの出会いで、これを知って以来、ミルチャ・カルタレスクが飲んだアイリッシュコーヒーと言うものが気になってしまい、八月ぐらいに、熱いものとは知らずに帝国ホテルへいき、メニューを見て、ついつい頼んでしまったのです。そして、急激に寒くなっていく10月、11月、今が飲み頃だと思い、帝国ホテルのラウンジで、頼んで飲んできました。
 皆さんも、寒い今日この頃、アイリッシュコーヒーを飲んで、体を冷まさないようにしましょう。(くれぐれもミルチャ・カルタレスクみたいに、普通のコーヒーと間違えてがぶがぶ飲まないように!(笑))

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